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会長所信(平成29年度)

平成29年度 会長所信

独立自尊 ~自らの尊厳を構築しながら~

 

2020年の東京オリンピック・パラリンピックが迫りつつあります。私たちの千葉県内でも、競技種目の開催地はもとより、多くの自治体において、事前キャンプの誘致や地域のブランド化などが精力的に取り組まれつつあり、地域経済回復の契機としての期待も高まっています。一方で、政府によって我が国のデフレ脱却の更なる加速が叫ばれる中にあって、会員の皆さまにおかれても、それぞれの立場や見識に基づき、景気の回復と事業の発展を目指して日々奮闘されていることと存じます。また、国内の各地域でも、少子高齢化や地方分権への対応、震災等の災害からの復興などの諸課題に対応すべく、依然厳しい財政状況にありながらも、独自の地方行政に懸命に取り組まれています。こうした激動の時代に青年経済人として歩む、私たち商工会議所青年部の皆々は、その志をもって自身が築く歴史の道中で、時には友や師から多くを学びながら、日々を懸命に生きていることでしょう。
このたび、会長就任にあたり、私の学びの師である福澤諭吉先生の言葉とともに、所信を述べさせていただきたく存じます。
 

【行為する者にとって、行為せざる者は最も過酷な批判者である。】
 
行動する人と行動しない人の価値観はとても対照的です。一方が素晴らしいと思うことも、一方からすればあり得ないようなことであったり、また、一方が普通だと思うことも、一方からすればおかしなことかもしれません。お互いがお互いを本当に理解しようとしない限り、関係は平行線のままでしょう。中途半端に話せば悪化するだけかもしれません。「行動の重要性」とともに真摯な対話や共感が不可欠だと思います。
 

【読書は学問の術であり、学問は事業の術である。】
 
学びの大切さは、いくつになっても同じと思います。また、どのような学問も何かしらの形で皆さまの事業に結びつくことでしょう。
 

【社会共存の道は、人々自ら権利をまもり幸福を求むると同時に、他人の権利幸福を尊重し、いやしくもこれを侵すことなく、もって自他の独立自尊を傷つけざるにあり。】
 
共存共栄のために、相手を敬い尊重し合うことの大切さと、個々の夢と幸せを追求することの尊さとは、永久不可侵のものと言えます。
スローガンに掲げた「独立自尊」の基礎をなすのは、己の魂の尊厳を自覚し、志を掲げることの大切さであると考えます。世間・体制・常識などといったものよりもはるかに尊い価値が、人間一人ひとりの中にはあり、それを目覚めさせることこそが日本人にとって必要なことと思います。そしてそれは現代でも変わっていない、むしろこの現代にこそ必要なことではないでしょうか。そして、こうした個々の志が結集され、大きな力(POWER)となり、「考動」することを通じて、日本YEGや関東ブロックとの連携もさらに確固たるものとなると確信します。
経済のグローバル化や人工知能などの技術革新が進展するが故に、ともすれば個々人の価値や地域の独自性が埋没してしまいがちな今日にあってこそ、いま一度、私たちの尊厳や志に立ち返りながら、地域の将来を力強く牽引してまいりましょう。
皆さまにおかれましては、今や1,000名規模となった千葉県青連のネットワークを十二分に活用いただきたいと考えます。そして、各単会と県青連による精力的な活動が日本YEGへも力強く発信され、次世代にしっかりと引き継げる「千葉県青連」を創り上げていただきたく、ご協力を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

 

 

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