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会長所信

Make it a better place
~ 未来への舵を切ろう 今日よりも素敵な明日を描いて ~

千葉県商工会議所青年部連合会 会長 三澤 聖

人々の幸せを願い、日本経済の発展を目指し発足した商工会議所。「民の繁栄が国の繁栄に繋がる」という信念のもと、先代たちが時代を築いてきました。現代を生きる私たちYEGも同様に、愛する人、そして次世代の人々を想い、自企業の繁栄と豊かな地域経済社会の実現を目指し活動しております。
青年経済人である私たちの使命は今も昔も変わらず、より良い時代を築きあげること。確固とした志を抱き、自己の成長をもとに地域社会に貢献すること。社会的背景に注力し、広い視野を持って新たな時代を切り拓くこと。これらの使命を成し遂げる道理は「今日よりも素敵な明日が訪れること」を願っているからです。
私たち一人一人が大切にしている全ての環境がこの先「より良い場所」になるよう、想いを込めた令和7年度スローガンです。
 
 

会長所信

「令和」という元号には「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味が込められていると云われています。
元号が「令和」に移り7年目を迎える本年、これまでを振り返ると令和時代はどのような時代であったのでしょうか。世界的なパンデミックで始まりを迎えた令和時代は、経済活動の停滞により大幅な景気後退を経験するに至りました。また、紛争問題や円安の影響による物価の高騰、賃金の上昇は私たち事業者だけではなく、全ての人々の生活様式に変化が問われる時代となりました。既に平成時代と令和時代では、名実ともに時代が変わったと言っても過言ではないかと思います。
本年は、以前から問題視されていた「2025年問題」の年。団塊の世代が75歳に到達し、人口の約1/5が75歳以上の後期高齢者となることで生じる、社会保障費の急増や働き手不足などの問題があります。私たちが生活をする千葉県においても労働者不足が原因で倒産を余儀なくされる企業数も増加傾向にあり、更には、全国の社長の平均年齢も60歳を超えている調査結果もあります。この先、ビジネスケアラー(仕事をしながら介護をする人)の人口も増え、両立による疲弊、仕事への意識低下、離職率が高まることも懸念されております。
このような苦境が迫っている時だからこそ、YEGの私たちが統率力を発揮し、青年世代の中心となり未来志向を築いていく必要があるのではないでしょうか。YEGのコンセプトである「若さ、情熱、広い視野を持った経営者」を発揮する時が今此処に在ると考えます。
令和7年度千葉県連では、YEG活動の本質である「経営の学び」「研鑽と資質の向上」「相互連携による親睦」を軸に、以下の方針と共に地域経済社会への貢献を目指し活動いたします。本来あるべき「令和」の意味を取り戻せるよう、皆で団結し、千葉県内各地域をより良い場所にしましょう。

【 千葉県の魅力発掘 】
大都市東京の隣に位置する千葉県には、アミューズメントパークや大型イベント会場、ショッピングモールなど賑わいのある施設が溢れております。日本最大級の成田空港を通し国内外への利便性に優れ、人が往来しやすい魅力的な街です。また、歴史的町並みや独自の文化も溢れ、観光地としても人気があります。そして、水産業、畜産業はいずれも全国トップクラスを誇り、農林水産物の宝庫と言われております。全国と比較をしても多彩な魅力があり、私たちが誇れる街、それが千葉県です。
千葉県内、各地域に根ざしたメンバーが集い、広い視野を持ったYEGだからこそ貢献できることが必ずあります。現在の千葉県の良さを最大限に活かし、更なる千葉県の発展に結びつく事業を千葉県連で展開してまいります。

【 未来志向の醸成 】
約1000名のYEGメンバーが在籍する千葉県連では、できるだけ多くのメンバーが有益となる機会を創出していく必要があります。自己の成長と共に仲間と成長できることがYEG特有のものであり、セミナーや研修会、交流会などを経て、メンバー間の融和をもとに成長を育んでまいります。
特定の知識を学ぶことも大事ではありますが、青年経済人である私たちが共通して必要なことは、「意識」と「意欲」の醸成だと考えます。そこで、『未来志向』の資質向上を目的とした交流研修事業を展開し、千葉県連の更なる発展に貢献いたします。

【 力を合わせて描く未来 】
地方公共団体と私たちYEGをはじめとする経済団体は、いずれも地域の発展とまちづくりを目指し重要な役割を担っています。しかし、現実にはそれぞれが別々の枠組みで地域発展事業を推進しており、その活動が十分に連携されていないように感じます。双方が持つ知見をもっと共有し、力を合わせて取り組むことで、地域の活性化はより一層加速し、持続可能な発展を実現できると確信しております。
 今年度、1年間はこの意識をもって、地方公共団体との関係性をより一層深めることを目標にいたします。実績が積み重なれば、今後、積極的な提言活動ができる環境づくりにも貢献できると考えております。

【 中期ビジョンを達成するための『6つの拡大』 】
「誰もが憧れる千葉県連ブランドの確立」を達成するためには、メンバーの帰属意識をさらに向上させ、年間を通じた継続的かつ戦略的なブランディング活動が重要不可欠です。まずは、会議の質を高めることに注力いたします。会議前準備の完璧を期し、効率の良い会議体を目指します。また、多様豊かな人材が活躍できる時代だからこそ、新たな会議体の創造に向けたチャレンジも必要です。
そして、広報活動を強化し、YEGの魅力を広く伝えることで多くの若手経営者が参加したいと思う組織へと進化させる必要があります。各単会との連携を深め、会員拡大を支援する役割を果たすことを目指します。
結果が伴うことで、中期ビジョンで掲げる6つの拡大は体現できるものになると考えております。

【 結びに 】
千葉県連の会長を務めるにあたり、その責任の重さを改めて実感しております。私が考えるYEGとは、青年経済人である私たちが地域のリーダーとして成長し、同じ志を持つ仲間と夢を語り合える場です。本年度の活動を通じて、多くの仲間が千葉県、そして各地域の明るい未来を思い描き、夢を実現するための一歩を踏み出せる1年にしたいと考えております。
挑戦の年を迎えるにあたり、メンバーの皆さまと共に歩んでいけることを心から楽しみにしております。千葉県連各地YEGのさらなる発展と、メンバー皆さまの輝かしい未来に向け、共に力を合わせてまいりましょう。

 

 

過去の会長所信

 

 

 

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